ヤフオクをやってみると、「1円スタート」で出品している人をみかけます。
この1円スタートがどんなものなのか、そのメリット・デメリットや上手に売るためのコツを解説していきます。
「1円スタート」とは
文字通り、オークション形式の出品の際に開始価格を1円に設定して出品することです。
当然ですが、これを「定額販売(フリマ出品)」で出品してはいけません、本当に1円で買われてしまいます。
必ずオークション形式で出品してください。
「1円スタート」することのメリット
1円でスタートすることによって、有料のオプション設定することなく注目度を集めて入札が入りやすくなるというのが一番のメリットです。
入札者が多く集まり入札者同士で競ってくれて、結果的に相場よりも高く売れる可能性があります。
それ以外にも、何度か出品したけどもなかなか入札がなく在庫になっていた物も、1円スタートによって在庫処分することができるかもしれません。
この場合は安い金額で落札されるかもしれませんが、早く売り切りたいときには有効です。
「1円スタート」することのデメリット
メリットで「相場より高く売れる」と紹介しましたが、それとは反対に 期待していたほど入札が入らず相場よりも安い金額で落札されてしまうこともあります。
最悪のパターンは、入札者が一人だけで本当に1円で落札されることです。
入札者が集まらず、相場より安値で落札される主な原因は以下の通り。
・同じ商品がほかにも多く出品されていている
・そもそも需要がない商品
・オークション開催期間と終了時間がよくない
・ほしい人には行き渡っていて徐々に相場が下がってきていている
上手に売るコツ・失敗しないためには
1円スタートで入札が集まらなかったり、想定より安値で落札されるリスクを回避して、上手に売るコツを紹介します。
商品リサーチをする【重要!】
1円スタートさせても大丈夫な商品なのか、判断するのが一番難しいかもしれません。
よく調べてから出品しましょう。
具体的には、自分の出品しようとしている商品をヤフオクで検索します。
最近の落札頻度(月に何個くらい売れているか)・落札相場・入札件数の多さ、さらに現在出品されている数などを見てみます。
そのうえで、落札頻度より現在の出品数が少ない場合は供給不足だと判断できるので、1円スタートによって相場より高値で落札してもらえる可能性があります。
逆に落札頻度よりも現在の出品数のほうが多いなら供給過多といえます。
この場合は1円スタートにしても入札者が思ったほど集まらず、相場より安く終わってしまう可能性があります。
ちなみに、ヤフオク公式の取引履歴は、スマホでは4カ月前まで、パソコンでは6カ月前までの過去の取引を見ることができます。
さらに長い期間の履歴を見てみたい場合は、
国内のショッピングサイトをワンクリックでまとめて検索【オークファン】
というサービスがお勧めです。
過去10年分の取引履歴を見られて、相場や落札頻度などの推移を調べることが出来ます。
無料登録で利用できるので、利用したことない人はこの機会に試してみてはどうでしょうか。
オークションの終了時間をいつにするのか
ヤフオクは最大7日間の出品期間を設定できます。
1円スタートで出品する場合はなるべく長いオークション期間、なおかつ 金 土 日 の21~23時頃に終了するように設定すると入札が集まりやすいでしょう。
ただし 金 土 日に終了させたいからといって、「木曜の夜に出品」→「金曜の夜に終了」のようにたった1日だけのオークション期間では入札者が集まらない可能性があります。
なので、最低でも3~4日間くらいは期間を設けて出品しましょう。
送料を落札者負担にする
送料を落札者負担にしておけば相場より安い価格で落札されたとしても、最低限赤字になることはありません。
1円で出品して、送料を通常より高く設定する方法もあるようですが、落札者からクレームがきてトラブルになる可能性があるのでやめましょう。
(某Amaz●nマーケットプレイスでも、商品の値段は安いのに送料が異常に高く設定されている商品がありますが、印象は良くありません)
以前(2019年まで)は「最低落札金額を設定する」ことで、1円スタート出品でも安値で落札されるのを防ぐことができましたが、現在はそのオプションサービスは廃止になってしまいました。
家庭の不用品を出品して相場よりも安く落札されたのならまだ良いですが、ビジネスとしてヤフオクを利用していて安く落札され赤字になるのは避けたいですね。
まとめ
1円スタートのメリット・デメリット・注意点を紹介しましたが、初心者向けというより少し慣れてきた中級者向けの出品方法になります。
過去の落札頻度、現在の出品数などを調査して、1円スタートで出品しても良いのかどうかの判断が一番重要になってきます。
- 入札者が多く集まり高値で落札される
- 運悪く安値で落札されることもある
- とにかく早く在庫を減らしたい人向け
やみくもに1円スタートで出品したせいで、予想外の安値で落札されないように、しっかり戦略を立てて出品するのが良いです。
まずは、捨てもいいような物をダメ元で1円スタートに挑戦してみるのも面白いかもしれません。
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